製品の形状によらず均-にめっきができます!!
小物から大物長尺(3メートル)まで、重量3トンまで理可能です。
鉛フリーめっきも行っております。
無電解ニッケルはリンとの合金になっており、電気ニッケルめっきとともにニッケルを主とした被膜です。防錆を目的とした場合、両者ともその違いは殆どありません。 但し、無電解ニッケルは製品の形状に関わらず被膜に覆われるため、結果として耐食性は電気めっきより優れています。
10mmほどの複雑な形状に
めっきしたもの
大人の身長と同じくらいの
大きな製品をめっきしたもの
機能を目的とした場合、無電解ニッケルは熱処理することで硬度を高めることが出来ます。一方、外観的光沢、低電気抵抗が要求される場合、電気ニッケルめっきの方が無電解ニッケルめっきより優れています。 被膜特性の違いは下表の通りになります。
アルミ材無電解ニッケルめっき
無電解ニッケル | 電気ニッケル(光沢) | ||
---|---|---|---|
被膜特性 | 成分 | Ni90~92% P8~10% |
Ni99.5% |
融点 | 890℃ | 1450℃ | |
電気抵抗 | 60μΩ/cm | 8.5μΩ/cm | |
比重 | 7.9 | 7.7 | |
硬度(Hv) | 500±50 (熱処理した場合750以上) |
450±50 | |
摩耗抵抗 | 13.7 | 14.7 | |
伸び | 3%~6% | 5%~15% | |
応力 | 圧縮 | 引張 | |
磁性 | 非磁性 | 磁性 | |
析出性 | 安定均一性 | 不定均一性 | |
メリット | ・複雑な形状の製品に対しても均一にめっきできる ・硬度が高められる |
・光沢がある | |
デメリット | ・光沢が電気めっきより劣る | ・複雑な形状の製品に対してめっきのバラツキがある ・熱に弱い |
無電解ニッケルPTFEは、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)微粒子を共析させる無電解ニッケルめっきです。その皮膜は潤滑性、撥水性、耐摩耗性、非粘着性に優れる特性を持っています。また、無電解めっきの特性により、複雑な形状の品物でも均一なめっき皮膜を得ることが出来ます。合金はもちろん鋳物・ダイキャストにも対応しま す。 その他、銅・ステンレス材にも 処理可能です。
物 性 | ||
---|---|---|
ニッケル(Ni) | 81 ~ 86wt% | |
リン(P) | 8 ~ 11wt% | |
フッ素樹脂(PTFE) | 4 ~ 9wt% | |
密度 | 6.3 ~ 7.1g/㎝3 | |
硬度 | めっき後 | Hv300 ~ 450 |
熱処理後(300℃) | Hv450 ~ 600 | |
電気抵抗 | 150 ~ 250μΩ・㎝ |
PTFEの含有率が多いほど摩擦係数は小さく、更に熱処 理するとPTFE粒子が溶融(350℃付近)して変形し、一層 小さくなるため自己潤滑性に優れる。
水に対する接触角がテフロンコーティングとほぼ同様で 大きいため、濡れにくく、非粘着性。
そのため離型性、剥離 性に優れている。
PTFEの微粒子1個1個をマトリックスが固く保持している。
そのマトリックスが金属であるため、素地との密着性は 強固である。
PTFE皮膜表面は、傷がつきにくく、剥がれたりしない。